学習者本人もやる気を出さなくてはと考えているのにやる気が出ないとき

 なぜやる気が出ないのかを一緒に考えてみる。そしていくつかの考え方を示して、どの考え方が自分に合うかを考えてもらう。「勉強しないと将来困るよ」というような漠然として「脅迫」は避け、自分なりに納得のいく学習観を作り上げることを促す。


わからないからやる気が出ないとき

 わかることの面白さが味わえるような課題をするようにしたり、それまで丸暗記していたことや関連のつかめなかったことを取り上げてわかる体験をしてもらう。


努力と結果の間に随伴性が感じられずにやる気がでないとき

 苦しい立場に立っているのは学習者であることを認識して、共感的に理解することに勤める。学習性無力感を感じさせないようにする。


自発性よりも他者からの支配や圧力を感じてやる気が出ないとき

 カウンセラーの他者をコントロールすることへの効力感を自己認識する。
 × 「勉強しなさい」


連合したもの(先生など)によりやる気がでないとき

 英語の先生が嫌いだから英語が嫌いな生徒の場合、先生と生徒の人間関係をよくすることで解決を図るのではなくて、自分が英語を嫌いだったのは英語の先生が嫌いだったからということを知ること、その気持ちのおもむくままに英語を勉強しなければ損をするのは自分自身であること、英語を好きになれるような学習環境を自分で作り上げること、などを考えてもらうことで解決を目指す。